- 債務整理をすると、いわゆる「ブラックリスト」に載る
- 「ブラックリスト」に載ったとしてもスマホ・携帯電話は利用可能
- 端末を分割して購入することができないので、事前にしっかり貯金をしておく対応が必要
【Cross Talk】債務整理をしたらスマホ・携帯電話が使えなくなる!?る
債務整理をするとブラックリストになるんですよね…それでは私はスマホを使うことができなくなるのでしょうか。
スマホ・携帯電話の端末の分割購入ができなくなるだけで、利用や一括での購入はできますので安心してください。
債務整理をすることによって、いわゆるブラックリストとなり、様々な行動に制約が加わることから、スマホ・携帯電話の利用もできなくなる、と思っている方がいらっしゃいます。
確かに端末の分割購入は与信が必要になるものなのでできないのですが、利用そのものや一括での購入はできます。スマートフォンは約3年が新しい機種への買い替え時期のサイクルとされていますので、その間にしっかり買換えのための貯金をつくっておきましょう。
債務整理をしてもスマホ・携帯電話を利用・購入することはできる
- 債務整理をするとブラックリストになる
- 債務整理をしても利用・購入には影響はない
債務整理をするとブラックリストになるんですよね?それでも携帯が使えるのですか?
ブラックリストは信用情報に関わるだけで、スマホ・携帯電話の利用・購入自体には影響しません。
債務整理をすると、弁護士は貸金業者に対して「受任通知」という、依頼を受けた旨の通知を発します。
この通知に応じて貸金業者では、債務整理を利用したという事実を信用情報機関に申告し、信用情報機関では、その人に関する信用情報に事故情報の登録をします。
信用情報というのは、本人を識別する情報、クレジットカードやローンなどの信用取引に関する契約内容や支払い状況、利用残高などの情報によって構成されるもののことをいいます。
信用情報に事故情報の登録がされると、新たな借入やクレジットカードの作成・利用、といった事ができなくなり、このような状態のことを一般に、「ブラックリスト」と呼んでいます。
実際にリスト・名簿・データベースのようなものになっているわけではありません。
新たな借入やクレジットカードの作成・利用できなくなるのは、貸金業者やクレジットカード発行会社が、契約の際に信用情報を確認して事故情報の登録の有無を確認して、与信ができないという判断をするからです。
ですので、与信の関係ない、今ある携帯電話の利用や、端末の購入自体には問題はありません。
ただし、携帯電話キャリアに対する債務について弁護士・司法書士が介入したことがあると、その会社の中では以後契約をしないような処理をすることになるので(社内ブラック)、その会社とは契約ができません。
つまり、自己破産でA社に対する携帯代金の免責を受けた場合には、A社と再度契約することはできなくなりますが、D社とは契約することは問題がないということになります。
スマホ機器の購入は、分割で購入できない
- スマホや携帯電話を購入する際によく行われる分割払いでの購入はできない
では、新しいスマホが発売されて、それを分割払いで購入することも可能ということですか?
購入自体はできるのですが、分割払いは与信が必要になるのでできません。
スマホ・携帯電話の契約自体は債務整理を利用してもできるのですが、実はこの契約について1つだけできない事があります。それは機種代金の「分割払い」です。
スマホ・携帯電話の契約を新たにしたり機種変更をしたりする場合には、端末を分割で購入することがほとんどです。
この端末についての分割での購入は与信が必要になり、購入にあたって会社は信用情報を閲覧することができます。
そのため、信用情報に事故情報が登録されている、いわゆるブラックリストの状態だと、、端末の分割での購入をすることができません。
ですので、端末の一括での購入をする必要があるということになります。
最近では生活に欠かせないとされるスマホですが、買い替えのサイクルは、端末や使い方によって3年~5年とされています。
たとえば2年前にスマホを購入し債務整理をする場合には1年後くらいには買い替えのタイミングがやってきます。
この時に端末の分割での購入ができないので、生活をしていくにあたって、いつかスマホの買い換えがあることを見越してしっかり貯金をしておくことが不可欠であるといえます。
スマホ利用料の支払い方法が限定される
- 債務整理によってクレジットカードが使えなくなるのでクレジットカード払いにしている場合は注意
債務整理をするとクレジットカードを作れないという事なのですが、今クレジットカード払いをしているものをほかの支払い方法に変更しなければならないですか?
クレジットカードの会社を債務整理の手続きに含める場合にはすぐに、債務整理の手続きに含めない場合でも次の更新のタイミングで使えなくなることが想定されますので、支払い方法は銀行引き落としやデビットカードなどに変えてしまいましょう。
上述したのですが、債務整理をするとクレジットカードの利用に影響を受けます。
今クレジットカードがあって、自己破産・個人再生で債務整理をする場合や、クレジットカード発行をしている会社と任意整理をする場合にはすぐにクレジットカードは使えなくなります。
任意整理でクレジットカードを発行している会社とは任意整理をしないという場合でも、、クレジットカードには有効期限があり、更新の手続きをするタイミングで信用情報が見られ、更新をしてもらえなくなります。
その結果、早晩クレジットカードは使えなくなる、ということになります。
もしスマホ・携帯電話の支払い方法としてクレジットカードを利用している場合には、支払い方法の変更が必要になります。
スタンダードな方法である銀行引き落としにするのは一つの手ですが、債務整理をする際にクレジットカードの引き落とし口座にしているものにつき、残高0円にして引き落とされないようにする、という措置をとっている場合には、その口座への変更はしないようにして、別の口座を引き落とし口座にしましょう。
支払いの管理を一元化したいなどの理由から銀行引き落とし以外の方法を使いたいという場合には、デビットカードやプリペイドカードならば利用もできますので、これらに変更をするようにしましょう。
まとめ
このページでは、債務整理をした場合のスマホ・携帯電話の利用についてお伝えしてきました。
債務整理のデメリットである信用情報への登録、いわゆるブラックリストによって、生活に影響の出ることがありますが、、スマホの契約・購入自体には影響はありません。
ただ、分割払いについては与信が絡みできなくなるので、機種変更の時期を考えながら、きちんと貯蓄をして対応するようにしましょう。