不貞の慰謝料請求、不貞相手が弁護士を立てた場合はどうする？弁護士費用の相場も

【Cross Talk 】夫の不貞行為で不貞相手に慰謝料を請求しましたが、不貞相手が弁護士を雇ったようです。どうすれば良いですか？

配偶者が不貞行為をして、不貞相手に慰謝料を請求したところ弁護士を立てられた場合一体どうすれば良いのでしょうか？
配偶者の不貞行為により、不貞相手に慰謝料を請求した後に、不貞相手が弁護士を立てた際には、配偶者と不貞相手に慰謝料を請求しても金額が2倍になるわけではないことを把握しましょう

不貞の慰謝料請求で、不貞相手の弁護士から連絡が！どうすれば良い？

まずは弁護士からの連絡の内容を確認する

不貞行為で慰謝料を請求した（またはされた）際に、相手が弁護士を立てている場合があります。
弁護士が差出人のメール・郵便物が来ると焦る方もいらっしゃるでしょう。
特に自身が不貞行為をした場合、当事者として「この先どうなってしまうのだろうか」と不安になってしまうかもしれません。
まずは冷静になり、メールや郵便物の内容を確認してみましょう。
「慌てて相手の指定した慰謝料を支払う」「腹が立ち弁護士に怒りをぶつける」などの行為はしないようにしましょう。

不貞相手への慰謝料請求を諦め、配偶者に全額支払ってもらう

自身が配偶者に不貞行為をされ、不貞相手に慰謝料請求をしている場合には一体どうすれば良いのでしょうか？
「不貞相手に慰謝料を支払わせたい」という感情から、慰謝料請求をしてしまう方は多いですが慰謝料は基本的に二重取り（金額が2倍になること）ができません。

不貞相手に弁護士がついている場合、慰謝料については相手の弁護士と代わりに交渉しますので不利になる可能性があります。場合によっては訴訟に発展することもあります。

引き続き慰謝料を請求したいときには、自分も弁護士への依頼を検討する

「不貞相手に弁護士が付いていても慰謝料を支払わせたい」という方は、引き続き慰謝料請求を行い自身も弁護士への依頼を検討しましょう。

不貞相手が「既婚者だと知らなかった」「夫婦仲は破綻していると聞いていた」などと主張し、慰謝料を支払わないもしくは減額を要求してくる可能性があります。
「既婚者だと知らなかったら、慰謝料を請求したい」と逆に慰謝料を請求される可能性もあります。

弁護士は法律の知識があり、紛争解決のプロでもあるためこちらも弁護士に依頼し今後の対策などについて一緒に検討してみてはいかがでしょうか。

不貞行為の慰謝料請求、相場と弁護士費用はいくら？

不貞行為の慰謝料の相場、弁護士費用の目安

不貞行為の慰謝料は個々の事情によって異なりますが、相場は50～300万円程度といわれています。金額に幅がありますが、不貞行為の頻度や期間、婚姻期間や子どもの有無・精神的苦痛の度合いなどによって前後します。

日本弁護士連合会の「アンケート結果にもとづく市民のための弁護士報酬の目安※1」によると、不貞の慰謝料請求の弁護士費用の目安は以下の通りです（不貞慰謝料の損害賠償請求訴訟の場合）。

着手金とは、弁護士に訴訟などを依頼した段階で結果に関係なく支払います。一方で、報酬金とは成功に終わった場合（一部成功も含まれる）に支払う料金です。※2
全面敗訴といった不成功の際には支払いません。
どのような場合に報酬金を支払うのかは、契約時に弁護士か説明がありますので、しっかりとチェックしましょう。
なお、弁護士費用は基本的に自分で支払います。

不貞行為をした側でも弁護士に依頼はできる

不貞行為をした方の中には「弁護士に依頼できないのでは」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、弁護士に依頼することは可能です。

弁護士に依頼すると、代理人として交渉してもらえるなどのメリットがあり慰謝料の問題をスムーズに解決できる可能性があります。

まずは無料相談を活用してみよう

不貞行為の慰謝料問題でお困りの方は、まず弁護士に相談してみることをおすすめいたします。

不貞行為・男女問題に詳しい弁護士に相談することで、今後の対処法などが分かるかもしれません。
また、代理人として交渉してもらうことが可能ですので裁判外の話し合いであっても相手と顔を合わせず交渉が可能です。
まずは無料相談の利用を検討してみましょう。

まとめ

「配偶者の不貞相手に慰謝料を請求したら弁護士を立てられた」など不貞行為の慰謝料でお悩みの方は弁護士への相談を検討しましょう。

人に言いづらい悩みではありますが、弁護士には守秘義務がありますので外部に漏れることはありません。第三者としても客観的な意見を聞くこともできますので、まずは無料相談から考えてみてはいかがでしょうか。