ネットトラブルの種類と有効的な解決方法
スマートフォンの普及に伴い、誰もがインターネットを利用することになった現代では、インターネットの利用にまつわるトラブルが後を絶ちません。
インターネット上でのトラブルにはどのような種類があり、有効な解決方法としてどのようなものがあるのでしょうか。
このページでは、インターネットトラブルの種類と、有効的な解決方法についてご紹介いたします。
インターネットトラブルの種類
よくあるインターネット上のトラブルには次のようなものがあります。
SNSの利用にまつわるトラブル
スマートフォンでSNSを楽しむことが増えた昨今では次のようなトラブルがあります。
- SNS上に自分の個人情報や写真を投稿されて迷惑を被っている
- SNSで誹謗中傷や名誉毀損を受けた
- 自分の投稿が炎上してしまった
- SNSで誘われたグループから投資の話を持ちかけられお金を支払ったが帰ってこない
- 投資等のビジネスの教室に入会したが詐欺であった
ネットショッピングでのトラブル
インターネットでショッピングをすることも増えたことから次のようなトラブルがよく報告されています。
- お金を振り込んだのに商品が届かない
- 届いた商品が異なっている・壊れている
- 自宅に届いたが箱がへこんでいる
- ネットショッピングのストアにネガティブな評価・口コミを書かれた
ネットオークションでのトラブル
お値打ち品を購入しようとしてよく利用されるネットオークションでは次のようなトラブルがあります。
- お金を振り込んだのに商品が届かない
- 落札者に商品を送ったのにお金が振り込まれない
- 届いた商品が異なっている・壊れている
- 理不尽に返品・返金の要求をされている
- 理不尽に低い評価やネガティブな口コミをされた
メールによるトラブル
コミュニケーションのためにつかわれるメールでは次のようなトラブルが起きます。
- 誤送信やBCCで設定すべきものをCCで送ってしまい情報が流出した
- よくわからないメールのファイルを開けたところコンピューターウイルスに感染した
- 税務署からメールがきたので確認したら料金を請求されるサイトに誘導された
- 裁判を起こされているかのようなメールが来たので電話をしたら料金の支払いを求められた
アダルトサイトのトラブル
アダルトサイトを巡っては次のようなトラブルがあります。
- 無料のアダルトサイトを閲覧していたところコンピューターウイルスに感染した
- 無料のアダルトサイトを閲覧していたところ料金を請求されるサイトに飛ばされた
- 課金の仕組みがよくわからず気がつくと多額の料金を課金された
出会い系サイトのトラブル
出会い系サイトを巡るトラブルには次のようなものがあります。
- デートをしたところ女性の彼氏・夫を名乗る人から迷惑料・慰謝料など金銭を要求された
- 身内が病気であるとしてお金を渡した後に連絡が取れなくなった
- 外国人と恋愛関係に陥ったところ一緒に投資をしようと持ちかけられたがお金が帰ってこない
ネットトラブルの解決は専門家によるサポートをおすすめ
これらのインターネットにおけるトラブルの解決方法と、専門家に依頼することの重要性を知っておきましょう。
インターネットにおけるトラブルの解決方法の種類
インターネットにおけるトラブルの解決方法には次のような種類があります。
- 自分で解決する
- 消費生活センターに相談する
- 警察に相談する
- 専門家に相談する
自分で解決しようとすることはお勧めしません
上記のようなトラブルの中には人に相談するのが難しいものもたくさんあります。
しかし、これらのトラブルの解決にあたっては、法的知識や相手との交渉などの経験が不可欠です。
ネット上の法的知識や交渉方法を使って自分で解決しようとし、事態が更に悪化してしますケースがよく見られます。
たとえば、SNSで炎上したような場合に、炎上に加担した者に誹謗中傷や脅迫をしてしまい、逆に自分が損害賠償をしなければならない場合があります。
また、メールに書かれたURLを開いたところ、料金を督促するサイトに誘導され、なんとかしようと書いてある電話番号に電話をした結果、着信履歴から自分の電話番号を相手に伝えてしまい、以後その電話番号に対して督促の電話をかけ続けられることになります。
そのため、自分で解決しようとすることはお勧めしません。
消費生活センター・警察に相談する
消費生活センターや警察に相談することも検討材料の一つです。
ネットトラブルが消費者問題となる場合や、刑事事件となる場合には、これらの行政機関に相談をすることで、解決にぐっと近づく可能性が高まります。
しかし、消費生活センターや警察は、返金などの個別の権利行使について手助けしてくれるわけではないので、限界があります。
弁護士に相談することをお勧めします
インターネットでのトラブルと言っても、削除要求・損害賠償請求・民事訴訟・クーリングオフ・刑事告訴など、解決手段・解決するための根拠となる法律は全く異なります。
また、インターネットを巡る法律は、その時の事情に併せて文章化するとどうしても複雑で長文化することから、非常に難解であることが多いです。
トラブルの種類や、その時の状況に応じて、迅速に確実に対応する必要があります。
このような場合、まずは弁護士に相談すべきといえます。
弁護士に依頼をすれば解決のための交渉の代理もしてもらえます。
法律相談の流れ
インターネットトラブルの解決について弁護士に相談する法律相談の流れは次の通りです。
法律相談の予約
法律相談をする際にはまず法律相談の予約を行います。
ホームページに掲載されている電話番号に電話をして、法律相談の予約をしましょう。
またホームページに記載されているメールアドレスや、相談の予約フォームを利用して予約をします。
相談のための整理を行う
法律相談をする際には、できれば相談の時までに、情報や証拠の整理を行うようにしましょう。 インターネットトラブルの相談をする際には、次のような整理を行うことをお勧めします。
- どのようなことが生じたのかを時系列で整理
- 生じたことを説明できる資料を整理
- どのような要望があるかを整理
たとえば、インターネットにおいてプライバシー侵害の投稿をされた場合には、当該投稿前後に投稿者と行ったやりとりを整理します。
そして、これらのやりとりについて、スクリーンショットを撮るなどして、資料にして相談当日に弁護士に示せるようにします。
その上で、損害賠償をしたい・削除を要求したい・謝罪をさせたい、などの要望を整理します。
相談する
予約をした日時に弁護士の事務所に赴き相談を行います。
この際には予約をした本人を確認するための身分証明書の提示を求められることがあるので、持参するようにしましょう。
最初にどのようなことで悩んでいるのか、事実関係・要望を整理した上で、解決方法について弁護士から示してもらいます。
また弁護士に依頼した場合にかかる費用についても示してもらえます。
費用の支払いについて難しい場合の分割での支払いが可能かなども尋ねてみても良いでしょう。
まとめ
このページでは、インターネットのトラブルと有効な解決方法についてお伝えしました。 インターネットのトラブルといっても非常に多種多様であり、解決方法も人によって異なります。 人に相談しづらいものもあることから、自分でなんとかしようとして、かえって事態を悪化させることも珍しくありません。 まずは弁護士に相談をして、適切な解決方法を示してもらうことをお勧めします。