
- 年齢
- 40代
- 性別
- 男性
- 職業
- リフォーム会社の事務
ご相談の背景
毎月30時間以上発生している残業代を請求したい。
ご依頼者さまは、リフォーム会社に勤務されていました。午前9時に会社へ出勤し事務作業を行った後、正午から現場に出て仕事をし、午後4時頃にまた会社に戻り、午後7時頃まで事務作業を行っていました。現場での仕事も行っているため、その後の事務作業を終わらせるには、午後11時まで残業をしなければならない日が多くあり、月の残業時間は30~40時間ほど発生していましたが、残業代は支払われていませんでした。
ご依頼者さまは労働基準監督署に相談に行かれましたが、残業代の支払いにはつながらず、東京新宿法律事務所にご相談いただきました。
解決までのポイント
タイムカードがない状況で、残業代をどう算定するか。
ご依頼さまの手元にはタイムカードがありませんでした。そのため、何に基づいて残業代を計算するのかが問題となりました。そこで、ご依頼者さまの手元に500ページ程の業務日報がありましたので、その内容を解析し残業代の計算を行いました。この資料を基に会社側の代理人弁護士と交渉を行いましたが、話がまとまらず労働審判を申立てました。
裁判所は会社側に労務管理が不適切であると指摘しましたが、双方に労働時間を示す決定的な証拠が無かったため、東京新宿法律事務所と双方の間で始業時間と終業時間が主に争われ、会社側はパソコンのログイン記録を根拠に就業時間主張の間を取った残業代シミュレーションを複数のパターンで提示し、粘り強く交渉を続けました。
結果
100万円を超える残業代の支払いが認められました。
会社側と和解交渉が成立し、最終的には100万円を超える残業代の支払いが認められました。
労働問題に関するよくある質問
- 基本給が減額され、その分を「みなし残業代(固定残業代)」が支給されることになりました。どのように対応すればよいでしょうか。
- 「フレックスタイム制」の場合、残業代はどのように計算したらよいでしょうか。
- 「みなし残業制」「固定残業制」とはどういうものですか。その場合、残業代は出ますか。
- 「変形労働時間制」の場合、残業代はでませんか?
- 自分の割り増し賃金や残業時の時給をどうやって計算したらよいですか。
- 不当に解雇されたのですが、その場合でも残業代請求はできますか。
- 自分が請求できる未払いの残業代はどのようにして計算したらよいですか。
- 残業代を請求するのに、弁護士に入ってもらうメリットは何でしょうか。自分でも請求はできると思うのですが、何が変わってくるのでしょうか。
- 残業代は出ていましたが、30分単位でしか発生しないルールだと会社から言われていました。このような場合、30分単位でしか請求できないのでしょうか。
- 今の会社に15年勤めており(月給32万円)、月に20時間~30時間は残業しているのですが、最初から残業代が払われていません。どのくらい残業代が請求できますか。
- 既に別の会社に転職していますが、前の会社に残業代請求をしたら今の会社にバレてしまわないでしょうか。
- 既に退職しているため手元に残業時間を確認できる証拠がありません。このような場合、会社に開示させることはできるのでしょうか。
- 美容院に勤めていますが、残業がかなり多いのにも関わらず、出勤日はすべて定時で記録されていました。このような場合、残業代請求はできないのでしょうか。
- 会社に残業代を払うように主張したら、会社から、そもそもうちは残業を禁止していて、許可を得ない残業は認めないし、指示もしていないと言われました。このような場合、残業代は請求できますか。
- 残業時間の証拠としてのタイムカードや勤務表、日報をつけるルールが会社にありません。上司とのメール、LINEのやりとりはありますが、このような場合でも残業の証拠となりますか。